先頭の百姓が、そこらの幻燈のやうなけしきを、みんなにあちこち指さして

「どうだ。いゝとこだらう。畑はすぐ起せるし、森は近いし、きれいな水もながれてゐる。それに日あたりもいゝ。どうだ、俺はもう早くから、こゝと決めて置いたんだ。」と云ひますと、一人の百姓は、

「しかし地味はどうかな。」と言ひながら、屈んで一本のすゝきを引き抜いて、それから根から土を掌にふるひ落して、しばらく指でこねたり、ちよつと嘗めてみたりしてから云ひました。

※先頭/セントウ→先祖、百姓/ヒャク・ショウ→百(たくさん)の昇(昇天.死ぬこと) 

 地味→チミ/魑魅→山の妖怪

 一本→一(uni/宇宙)の根本、地味→魑魅/様々な妖怪、神

 根/root→根源、原初。

 

☆先祖のたくさんの死(死人)が幻のような景色を、みんなにあちこち指さして

「どうだ、いいとこだろう。 俺(御霊)は早くからここと決めて置いたんだ。と云いますと。一人の百姓は「しかし地味(山の妖怪、山の神)はどうかな」と言いながら一本(宇宙の源)の芒(亡霊)を引き抜いて、それから原初(始まり)から土/earth(地球/現世)を掌/palm→palmer聖地)にふるい落とし、しばらく確認してから言いました。