第四夜、野ねずみの親子

 

 大へんちいさい、けしごむくらいしかない

 けしごむ/eraser→erase/ぬぐい消す。

 Erebus/ギリシャ神話、地と地獄の間にあるという暗黒界。

 

 はいってきたのは一ぴきの野ねずみでした。

「先生は毎日あんなに上手にみんなの病気をなおしておいでになるではありませんか」(略)何だと、ぼくがセロを弾けばみみずくや兎の病気がなおると。どういうわけだそれは。」

「はい、からだ中まわりがよくなつて大へんいい気持ちですぐに療る方もあればうちへ帰ってから療る方もあります。」

※セロを弾く、セロは酸素の暗示。酸素無くして動物の生命は維持できず、必須である。

 

「わたしもいっしょについて行きます。どこの病院でもそうですから。」おっかさんの野ねずみはきちがいのようになってセロに飛びつきました。(略)セロ弾きはおっかさんの野ねずみをセロの孔からくぐらしてやろうとしましたが顔が半分しかはいりませんでした。

※セロ弾き/Cellist→Celestial/天の、天上の。

 孔/hole→fallen

 顔が半分しか入らない孔→生死、半分、半死半生。

 

「いい、うまく落ちた」こどものねずみはまるで蚊のような小さな声でセロの底で返事しました。

※底/sole→soul/生命、魂。こどものねずみはゴーシュ(地球の精神)の魂に抱かれているのだと思う。

 

「ああよくなったんだ。ありがとうございます。ありがとうございます。」(略)

「おい、おまえたちはパンをたべるのか。」とききました。おっかさんおねずみのいっしょに走っていましたが、まもなくゴーシュの前に来て、

※食べる/feed、戻る/back→feed back 「再生」、蘇ったということか。

 

 パンを一つまみむしって野ねずみの前へ置きました。

※パン/bread→breath/呼吸。ゴーシュ(地球の精神)は呼吸(酸素)をあげた、生命を蘇らせたということである。