マン・レイとデュシャンによる『埃の栽培』

 白黒写真、デュシャンの要望に応じて埃が積もった状態のままでマン・レイが撮影、24×30.5㎝

 

 埃を意図して栽培することは不可であるが《じっと待つ=時間の経過》を経て埃は集積されていく。

 意志が介在するか否かは曖昧であり判定は難しいが、意志が現場を目撃する事実はある。

 

 埃の集積は時間経過の偶然であるが、時間経過の必然であるともいえる。

 偶然と必然が一体になった《現場》という解釈の成立。見過ごしがちな現場、意志が結実した証拠写真である。

 

 写真は『DUCHAM』TASCHENより