『同族意識』
水平線だろうか。右側の水平線辺りは空とのけじめが判然としないように描かれている。
水平線に対し直立した至近の魚(不条理)は天空を仰いでいるように見える。魚の立地点はは砂浜(地上)であり海中からは離脱している。
大きな球体(真理)の側近に二人(男女)が佇んでいる、この立地点も球体の影から推して砂浜(地上)に見える。とすると、この画は横に時空をつなぎ合わせている。
点在として描かれている人間(男女)と、巨大化して描かれている魚の時空間は異なるものであり複合的に統合した図は何を示しているのか。
人間は極小に描かれているが、魚に比べて大きいという認識がある。
魚は巨大に見えるが、この種の魚の大きさは人間より小さいという通念がある。
形態の見え方を打破すれば同族であり、同じ先祖を持つ集団ではないか。元素に帰せば同じものの派生である。
生きている相(ありさま)の相違による差異に過ぎない。
写真は『Rene Magritte』カタログより