『不穏な天気』

 

 不穏な天気、不穏な空気であれば人為的要素が強い。しかし不穏な天気であれば、少々その感じが遠のく。

 にもかかわらず画面を見ると静かな景色でありながら比喩的に三種のものが宙空に置かれている妖しさ。

 

 トルソ、チューバ、椅子・・・トルソは人体、頭手足の欠如は何を暗示しているのか。《物体としての身体》

 チューバは管楽器、音を伝えるものである。《音(噂、指令)の伝達》

 椅子は《権威》であり、《大衆(国民)を動かす司令塔》

 

 青空(自然、天然。平和)を脅かす三つの不穏、まさに『不穏な天気』は遠回しに不穏な空気を醸している、波乱の予兆である。

 

 写真は『Rene Magritte』カタログより