『火の時代』

 

 火の時代、火を人間が手に入れた原初。他の動物とは一線を画し、人間が優位に立った瞬間(時代)の回顧。

 ネイティブアメリカンらしき人の(火を手に入れた肖)である。

 海(大地)と天の境界も明確でなく光すらも、その影をつくらない混沌、一角は氷塊に見える。つまり《水》は原初に存在していたのだと。

 

 男の手から立ち上る気体(空気より軽いもの)の正体。天然ガス、用法への関心、凝視が人類の大前提ではなかったか。

 天地創造の原初は存在(自然)からの発見と叡智(装飾即ち自己確立)による『火の時代ありき』の歴史ではないか。

 

 火を得た人間の人間たる根拠こそが始まりの証明、根拠である。

 

 写真は『Rene Magritte』カタログより