ゆらゆらと雪の入りゆく足もとの闇をまたぎて電車に乗りぬ

 ゆらゆらと…茫漠とした空気の揺れを感じる。雪はある速度をもって落ちるので、ゆらゆらと浮遊するような感覚を抱けない、まして足下である。
 現実の時間を大きく引き伸ばしている(スローモーション)、ならば(ゆらゆらと雪の入りゆく足もと)も感覚的に受け入れられる。そういう時空(闇)を感覚的にまたいで電車に乗ったという浮遊感は現実を超える(奇妙な異空間)にほかならない。

 闇はなにか違うものを指している。
 現実の(リアルをまたいで)という異空間を感じるのである。


 雪の入りゆく(雪入行)はセツ・ニュウ・コウと読んで、説、新、講。
 足もとの闇をまたぎて(足元闇跨)はソク・ゲン・アン・コと読んで、即、原、案、跨。
 電車に乗りぬはデン・シャ・ジョウと読んで、伝、視野・状。
☆説(はなし)は新しい講(話)である。
 即ち、原案を跨いで伝える視野(思考・見解などの及ぶ範囲)の状(ありさま)がある。