
恋人たち、つまり《愛》にあふれた未来を担うエネルギーを有した勢力である。
四角四面の窓の並び、家々、緑の森という見慣れた景色の中で、恋人たちは自分の存在を問う。(未来の構想はあるのかと)
否定ではないが、暗く重く彼らを覆う漆黒の闇。前へ進むべき道の困難。散歩は前進を阻むような建屋(現実)を突破できない。
二枚(カップル)に描かれたフレームの中の空、彼ら掲げる理想だろうか。自然あるいは暗い世相の払拭への願いだろうか。
恋人たちはこの景を見あげていない、対面しているのである。明るい未来を目指し夢見て。
写真は『マグリット』展・図録より