「さあ、もうそろそろやすんでいゝよ。あたしはこれからまた海の方へ行くからね、だれもついて来ないでいいよ。ゆつくりやすんでこの次の支度をして置いておくれ。ああまあいいあんばいだつた。水仙月の四日がうまく済んで。」
 その眼は闇のなかでをかしく青く光り、ばさばさの髪を渦巻かせ口をびくびくしながら、東の方へかけて行きました。

 まだ三時にもならないのに~夜の二時まで→水仙月の四日。
 水仙月の四日がうまく済んで・・・ひゆう、非有。生を死へとうまく移行させたことかもしれない。
 その眼は闇の中でをかしく青く光り・・・青はショウと読んで、照(あまねく光が当たる=平等)、雪婆んごは死神として、平等の律を課している。
 東の方へかけて行きました・・・西から東の方、南を通らない。見えている月のありようでなく裏側(?)を回って再び東へ。(地上の人間の視覚に過ぎないけど)

 この次の支度・・・水仙の咲くころの四日月はまだあるからのコメント、まだ来月も舟の形に見える月が見える。