「さあ、しつかり、今日は夜の二時までやすみなしだよ。ここらは水仙月の四日なんだから、やすんぢやいけない。さあ、降らしておくれ。ひゆう、ひゆうひゆう、ひゆひゆう。
雪婆んごはまた遠くの風の中で叫びました。
まだ三時にもならないのに~夜の二時まで・・・ちょうど二十四時間である。水仙月の四日の特別、《ここらは》と念を入れている。つまり世界中という訳ではなく、この辺り、この四日の月が舟の形に見えるあたりと限定している。
ひゆう、非有…存在を消す、生から死へと転移させるんだよ、と雪婆んご(死神)は叫んでいる。この四日月が舟の形に見える領域全土を行き来(遠くまで)していると思われる。