「毛布をかぶつて、うつ向けになつておいで、毛布をかぶつて、うつむけになつておいで。ひゆう。」雪童子は走りながら叫びました。けれどもそれは子どもにはただ風の声ときこえ、そのかたちは眼には見えなかったのです。
毛布は、亡(死)の訃(知らせ)
☆「死の知らせを覆ってうつ向けになっておいで、死の知らせをかぶって、うつむけになっておいで。非有。」雪童子(死の導師)は走りながら叫びました。けれどもそれは子どもにはただ風の声ときこえ、そのかたちは眼には見えなかったのです。
雪童子は子どもを救おうとしている。子ども…子供(死の境にいる人、生と死の間を彷徨している人)ではなく《子ども》である。雪婆んご(死神)の使いである雪童子(死の導師)には迷いがある。
この物語(生と死の間の時空)には死への誘因と生への救済が微妙に絡んで交錯してる。