雪童子は革むちをわきの下にはさみ、堅く腕を組み、唇を結んで、その風の吹いて来る方をじつと見てゐました。
死の導師は覚(さとり)の無智をわきの下にはさみ、堅く腕を組み、唇を結んで、その風(教え)の来る方をじっと見ていました。
無知の知を悟る、すなわち、心を空にして…。
狼どもも、まつすぐに首をのばして、しきりにそつちを望みました。
大神たちも、まっすぐ首をのばして(首伸→主神)、しきりにそっち(主神)を望みました。
生と死、現世と来世(冥府)の境界の話である。現世から来世への道(境界)、無を悟るということか。