「あいつは昨日、木炭のそりを押して行った。砂糖を買つて、じぶんだけかえつてきたな。」雪童子はわらひながら、手にもつてゐたやどりぎの枝を、ぷいつとこどもなげつけました。

 昨日→キ・ノウと読んで、鬼、悩。
 木炭(すみ)は済(終わったこと)。
 砂糖はシャ・トウと読んで、赦、禱。
 やどりぎ(宿鬼)は、一時的に身を置く鬼(死者/亡霊)。
 こども・・・子供(死境)ではなくなっている。

「あいつは鬼(死者)であることに悩んで、済(終わったこと)の赦(罪や過ちを赦す)禱(祈り)を買って(バイと読んで倍/多くして)じぶんだけ(現世へ)帰ってきたな。」死の導師はわらいながら、手に持っていた一時的に身を置く死者の枝(シと読んで、死)を、ぷいっとこども(子供ではなくなった)になげつけました。