雪婆んご、雪童子、雪狼、雪丘、雪花石膏、雪けむり・・・。
 雪に秘めた景色は何だろう、雪であることの意味。この説(話)全体は、生死の境界、架空の時空である。雪は折(わける/しぬ)を隠した景色(言葉)ではないかと思う。
 死の婆、死の導師(仏・菩薩)、死の大神、死の丘、死の花、死のけむり・・・。

 象の形の丘(略)その頂には、一本の大きな栗の木が、美しい黄金いろのやどりぎのまりをつけつけて立ってゐました。

 美しい黄金のやどりぎ、やどりぎは宿、一時的に身を置く鬼(死者/亡霊)。
 まりは、まり(球)→たま(魄)。
 栗の木、栗はnutからnat、notを暗示しており、(否定、無)、無いけれども有るというニュアンスではないか。