雪童子はまつ青なそらを見あげて見えない星に叫びました。その空からは青びかりが波になつてわくわくと降り、雪狼どもは、ずうつと遠くで焔のやうに赤い舌をべろべろ吐いてゐます。

 青びかり…青はショウと読んで照(普く光が当たる=平等)。
 赤い舌…赤はシャクと読んで、釈(意味を解き明かす)。舌は言葉。
☆☆みんな平等なのだと、大神たちは事情を説明する言葉を投げかけました。

「しゆ、戻れつたら、しゆ、」雪童子がはねあがるやうにして叱りましたら、いままで雪にくつきり落ちてゐた雪童子の影法師は、ぎらつと白いひかりに変り、狼どもは耳をたてて一さんに戻つてきました。

 白いひかり…白はハクと読んで、魄。
☆雪童子(道を示す人)の影法師は、ぎらつと影法師(影)から魄のひかり(空間を漂うひかり)に変り、大神たちは戻ってきました。要するに自在である大いなる神たち。