人間の証明、あくまで人間はどう生まれ、生かされてきたのかを追及し尽くし、結論を思いあぐねたのではないかと思われる。

 人間が生きる必須の条件、落ちる水と照明用ガス。
 重力と水、太陽と空気はすでに与えられている。そこに誕生したであろう人類の秘密。裸体の女が手に持つ灯り、これこそが人が手にした原初の知恵であり、生きる糧である。
 人のDNAをどこまでも探っていくとアフリカにお母さんに行き着くと言われている。女ありきで人は家族・社会を形成していったのだろうか。
 扉を覗くと、仰向けに寝転んだ大股開きの女性の裸身が見える造りになっているらしい『与えられたとせよ:(1)落ちる水、(2)照明用ガス』の作品。

 人が人である理由。存在の連鎖、繁栄とは、差別とは・・・。
 原野の動物と隔てた知恵、叡智。女が高く掲げもったアーク灯、エネルギーの転嫁が今日の礎であり、生命の連鎖・進化を助けたのかもしれない。


 写真は『DUCHAMP』 www.taschen.comより