『泉』
衝撃的な 提示であり、永遠のテーマである。
『泉』と題した小便器、要するに排泄作用を鑑賞者のまえにドン!と置いて見せた画期的かつ普遍の問題提議。
人間は大小、尊卑の堺なく排泄は日々の習いである。生きる、存在するための必須条件である。
しかし、この行為は他に見せるべきものではないという暗黙の約束がある。隠蔽すべき行為、小便器=恥部への連想は忌まわしく見る方も見られる方も激しく拒絶する。
飲食は豪奢、粗食の別があるが、排泄には差異なく、というか、無いであろうと思われる。
では、他の生物は如何に。見られることを厭わず、隠すという意識もない。
とすれば、『泉』は、人間の証明である。