病ら葉よかくまで恋ふと知られけり
病ら葉…病気や害虫に蝕まれて傷んだ葉、夏に赤や黄に色づいた葉である。
すでに傷だらけの身である。傷を覚悟の恋、痛みは心身、しんしん…わたしを蝕んでいる、身動きできないほどに。
恋など、きっぱり捨ててしまえば健全な笑いを取り戻せるに違いない。なのに、恋の深さ情慾に抗う術が見つからない。どこまでもどこまでも理性は失われ、感情に溺れていく、この麻痺によって崩れ落ちていく日常。
かくまでに、恋の極限はあるだろうか。底の無い深みに落ちていく快感は日常の規律に反比例する。痛みを抱えたこの身の飽くなき執着、この迷妄を彷徨っている。
知らされたのは至福だろうか、否、自虐である。