わたしのような境遇にいると、継ぎのあたってない、こざっぱりした服を見ただけで、りっぱなものだとおもってしまうのです。あなたが夜中にあそこの廊下でほとんど服らしいものを身につけていない男たちのあいだにあんな美しいイヴニング姿でであらわれたのを見て、すっかりびっくりしてしまっただけのことで、それ以上の他意はなかったのです。


☆わたしにとっては何も繕わないで現れても、立派な氏族なのです。無である来世のやり方で、全く何も知らされていない人たちですから、すごく美しい終末(死)に包まれているのを見て、ただもう驚いてしまったのです。それ以上ではありません。