「所有・雰囲気・振動ー森のはずれ」のための模型

 森のはずれ、とは何を指しているのだろう。森という領域ではなく、その外れ・・・森は中心であり、それを囲むすべてだとすれば《はずれ》は世界全体になる。森を支点とした世界だろうか。
 森はある意味閉ざしている、入り込むことが困難な領域でもあるが、それを世界(地球)の支点としてコンパスを回す。森は〈作家自身〉かもしれない。

 自己と世界の隔絶、迫りくるものとの対立。
 自身の中の世界(意識)は世界につながっているが、決して溶け込めないバリアがある。
 わたくしという存在は、世界の外気(目に見えない所有・雰囲気・振動)と連動しているが、隔絶されている。
 この隔絶は、学習されてきたデータの集積、常識・観念によるものではないかという景色である。


 写真は『若林奮ーVALLEYS』横須賀美術館