さくら鯛死人は眼鏡をふいてゆく

☆「さくら鯛は腹に子が入っているから身は痩せている。しっかり、よく見なさい!」と、死人(亡夫)の忠告が脳裏を過った。

 さくら鯛(桜諦)はオウ・チュウと読んで、往、衷。
 死人はシ・ジンと読んで、伺、沈。
 眼鏡はゲン・キョウと読んで、厳、況。
 ふいてゆく(拭行)はショク・コウと読んで、燭、光。
☆往(人の死)の弔(とむらい)に伺うと、沈んで厳しい況(ありさま)であり、燭(ろうそくの灯り)だけが光(輝いていた)。

 さくら鯛(桜鯛)はオウ・チョウと読んで、翁、帳。
 死人はシ・ジンと読んで、詞、訊。
 眼鏡はゲン・キョウと読んで現、興。
 ふいてゆく(拭行)はショク・コウと読んで、殖、考。
☆翁の帳(ノート)には、詞(言葉)を訊(問いただす)と現れる興(おもしろみ)を殖(つみ重ねた)考えがある。

 さくら鯛(桜鯛)はオウ・チョウと読んで、王、朝。
 死人はシ・ジンと読んで、視、人。
 眼鏡はゲン・キョウと読んで、間、恐。
 ふいてゆく(拭行)はショク・コウと読んで、属、拘。
☆王朝(帝王による政体)を視(気を付けてみると)、人間(人民)は恐れて属(付き従い)拘(自由がない)。