
『振動尺試作Ⅲ』
円筒形の筒、その間に補修というか、他の物質による不連続な差し込みがある。尺であれば、これは繰り返されるものなのだろうか。変異が内在している。
宇宙全体は拡散しており、無限という表現を使う。しかし、その時空の断片(尺)を限定されたものとして質的転換を図っている。
見えない、触れないもの(存在の時空)を想定する作業としての一環。
《時空は固定可能か》を前提に思考している。見えない、あるいは《無》と思われるものを顕在化する思索。
必然的に尺という単位にならざるを得ない手法である。見えない時空にも歪みや奇体な接続があるのではないか、単調であるはずがないという疑惑を覗く試みである。
写真は『若林奮ーVALLEYS』横須賀美術館