あそこでは、こんな話をしても、信じてくれないのです。まるであの部屋の外ではなにも起こりっこないと言わんばかりにね。あそこは、あたたかで狭い部屋ですが、わたしたちは、さらにぴったり身を寄せあっていますの。わたしたちは、おたがいだけが頼りだったのですが、飽きがくるようなことはありませんでした。反対に、あのふたりの仲間のことを考えますと、またあそこへ帰っていくのがほとんど正しいことだという気がしますわ。


☆例瀬ではこの信仰のなさが本来のテーマの外で生じるのです。あそこは狭義の来世ですが互いに相手を苦しめ、拒否するのです。それにもかかわらず、お互いだけが頼りなのです。でも、飽きるようなことはありませんでした。逆に友達のことを考えるとまた戻ってくることこそが正しいと思います。