
なんという空の明るさ、透明さだろう。濁りなく晴れ渡った空、無風である。
人々の点在に窮屈さはなく、一人ひとり全く均一(平等)に間隔を所有している。この心地よさに抗う術もなく安穏として立っている充足感。
浮いている?つまり、重力がない。重圧のない世界観、物理的な束縛を受けない精神界、解放であり、同一人物に見える人物は《みんな同じ人間である》と言っており、差別なき世界を暗黙のうちに主張している。まるで空気のような抵抗のなさ。
この解放感、前後左右、争いもなく、貧富の差もなく、人種差別もない。
まさしく、雲一点もない晴天である。人間界に神はおらず、神は人間であり、等しく自由に解放されている。建屋はずっと長く彼らの安全を保障する。
光はあまねく彼ら全体に等しく当たっている。人は建屋に守られてもいるが、建屋にしかとある律(約束)から解放されている。冷静沈着、逃げることも追うこともなく光の中に存在している。
光の中の自由な存在であることの願い、こうあるべき世界の未来予想図である。
写真は『マグリット』展・図録より