一月の畳ひかりて鯉衰ふ
☆一月(冬)の陽は低い。だから、室内までも陽が入りこんできて、畳を明るく浮かび上がらせる。すると今まで同質だった襖と畳の関係が崩壊し、襖に描かれた鯉が暗く沈んで勢いをなくす(衰える)という現象が生じるわけである。
一月はイツ・ガツと読んで、何時、合。
畳ひかりて(畳光)はジョウ・コウと読んで、状、交。
鯉衰ふはリ・スイと読んで、理、推。
☆何時、合(太陽と惑星が同方向にある)状(状態)になるのか、交わる理(物事の筋道)を推しはかる。
一月はイツ・ガツと読んで、逸、合。
畳ひかりて(畳光)はジョウ・コウと読んで、常、講。
鯉衰ふはリ・スイと読んで、裏、推。
☆逸(隠して)合わせる。常に講(話)は裏(物事の内側)を推しはかる。
一月はイツ・ガツと読んで、逸、合。
畳ひかりて(畳光)はジョウ・コウと読んで、冗、考。
鯉衰ふはコイ・スイと読んで、故意、出。
☆逸(気楽)に合わせる。冗(不必要)な考えを、故意に出(やっている)。