藪虱横を兄たち流れてをり

 藪虱はセリ科の植物(60㎝くらい)、その傍らを兄たちが通過していったという光景ですが、詞(字)の持つ意味の膨らみやリズムによって、ある種の時空間を成立させるという凄技、全編において言える気迫、才気に、ただただ脱帽!解釈だけでなくほかの見地からの探求も必須だと感じる。

 藪虱はソウ・シツと読んで、双、質。
 横を兄たち(横兄達)はオウ・キョウ・タチと読んで、応、況、立。
 流れてをり(流居)はリュウ・キョと読んで、立、拠。
☆双(二つ)の質(内容)は応(他のものと釣り合う)況(ありさま)があり、立(成りたつ)拠(より所)がある。

 藪虱はソウ・シツと読んで、草、質。
 横を兄たち(横兄達)はオウ・ケイ・タチと読んで、央、茎、立。
 流れてをり(流居)はリュウ・キョと読んで、柳、嘘。
☆草の質(性質)は、央(真ん中)に茎が立ち、柳のようだと嘘(ため息をつく)。

 藪虱はソウ・シツと読んで、想、質。
 横を兄たち(横兄達)はオウ・ケイ・タチと読んで、追う、系、断ち。
 流れてをり(流居)はリュウ・キョと読んで、流、挙。
☆想(考え)を質(問いただし)追(追及する)。
 系(つながり)を断ち、流(一か所に留まらない)挙(企て/計画)がある。