『城』3590。「いや、 きみがだまされたなどと不平をこぼしているかぎりは、きみとこころを通じ合うことはできないね。きみがだまされたとたえず言いはっているのは、そう言っておくと、自分でも悪い気持がしないし、ほろりとさせられるからにほかならないのだよ。しかし、ほんとうの言うと、きみは、この地位に不適なのだ。☆しかしながら、きみが騙されたと嘆く限りは、わたしに説明することはできない。たえず騙されたことを言うのは追従していたからだよ。でも本当を言えば、この場所はきみには適していないのだ。