
『説明』
なぜそうであるかを解き明かすこと。
ガラス瓶と人参、そしてガラス瓶と人参の合体。無機物と有機物が、接合ではなく徐々に融合していくなど絶対に有り得ないことである。ガラス瓶は最終的に分子として残るが、人参は腐食(酸化)し、分解され消えてなくなる。
《絶対に無い、起こり得ないこと》の説明は物理的現象では説明不可能であるが、絵空事の二次空間に描くことは可能である。
現実には起こり得ないことも、画の世界では可能であるという説明である。
石のブロックの上(叡智)にあるガラス瓶と人参の背景は緑灰色のベタであり、時代を問わず永遠に等しい。理論的に証明できない不可の状態も、二次元という平面上では可能だということの説明である。
写真は『マグリット』展・図録