針のめど枯山の音聞き尽し

 針穴から天井を覗くという例えがある。針のめど(針孔)から葉も落ち切った静かな枯山の静謐を聞き尽す。枯山を歩いた過去の私的経験(針孔)から枯山全体の微かな音をも聞き逃さないという広く大きな感覚の享受である。

 針のめど(針針孔)はシン・シン・コウと読んで、侵、慎、考。
 枯山の音はコ・サン・オンと読んで、故、酸・隠。
 聞き尽しはモン・ジンと読んで、問、尋。
☆侵(他人の領分に入りこむこと)を慎(つつしむ)考えである。
 故に酸(辛くても)隠(世間から離れ)、問(といただし)尋(たずねている)。

 針のめど(針針孔)はシン・シン・コウと読んで、真、芯、考。
 枯山の音はコ・サン・インと読んで、顧、三、隠。
 聞き尽しはブン・ジンと読んで、文、腎。
☆真の芯(物の中心)を考え、顧(省みて気に掛けると)三つある。
 隠れている文が腎(かなめ)である。