重陽や冷き茣蓙を抱いてゆく

 重陽は奇数を陽とし、その最大である九月九日を陽が重なる日として定めた節句の日。つまり、陽(太陽)がいっぱいの熱い日である重陽の日には《冷き茣蓙》を抱いていくという飯島春子の洒落である。

 重陽はチョウ・ヨウと読んで、調、用。
 冷き茣蓙はレイ・ゴ・ザと読んで、励、娯、挫。
 抱いてゆく(抱行)はホウ・アンと読んで、抛、暗。
☆調べることが用(必要)であり、励む娯(楽しさ)がある。
 挫けたり抛(放り投げる)のは、暗(愚か)である。

 重陽はチョウ・ヨウと読んで、塚、杳。
 冷き茣蓙はレイ・ゴ・ザと読んで。霊、悟、座。
 抱いてゆく(抱行)はホウ・コウはと読んで、訪、孝。
☆塚(お墓)は昏く霊(死者の魂)を悟る座(場所)である。
 訪れる孝(父母に尽くす)がある。