秋の宿黒き仏間を通り抜け

 秋の宿、芒や紅葉の鄙びた宿。薄暗く金箔も黒ずむ古色漂う仏間、居住空間を通り抜け、案内された客間である。

 秋の宿はシュウ・シュクと読んで、集、叔。
 黒き仏間はコク・ブツ・カンと読んで、哭、物、看。
 通り抜けはツウ・バツとよんで、二、閥。
☆集まった叔(父母の弟や妹)が哭(大声で泣き悲しむ)。
 物(死んだ人)には看(注意して見ると)、二つの閥(家柄)がある。

 秋の宿はシュウ・シュクと読んで、讐、粛。
 黒き仏間はコク、ブツ、カンと読んで、告、打つ、憾。
 通り抜けはツウ・バツと読んで、痛、罰。
☆讐(相手に仕返しをすること)を粛(つつしむように)と、告げる。
 打つことは憾(残念)であり、痛(はなはだ)罰さねばならない。