
『会話術』
直方体にカットされた巨大な石はREVE(夢)という文字に構築(積載、並列)されている。
『会話術』とは何であったのか、意思の疎通であれば相手との共通の約束である。声と声、目と目、動作と動作・・・合図は複雑化する。
間をとりもつ媒体が不可欠になる。
物の介在、記号、集落の中での約束は眼に見える形に集約され伝えられていく。相手への意思の伝達なしに生活は循環していかない、人間は一人では生きられない動物だからである。
共同の目的、生産と需要、愛情と敵対・・・混沌は危機であれば回避の融和が不可欠になる。会話術を持つものが集落(国)をまとめ支配する構造を成していく。
見上げるような構造物と化した文字、人力の限りを尽くし積み上げた石造、否、有り得ないほどの巨大な石の採掘・・・すべては夢想の産物である。しかし、夢想こそが『会話術』を生む根源、基盤である。
写真は『マグリット』展・図録より