(これは、どうにも合点がいきません。あなたという人を知っていても、腑におちないことです)。フリーダは、助手たちを彼女の知合いのところへやり、自分のことを思いださせるようにし、あなたのような男に監禁されていると訴え、わたしにたいする反感を植えつけ、近く縉紳館へもどるからと予告して、相手の助力を乞い、クラムにはなにも漏らさないでほしいと懇願し、クラムは大事にいたわってやらなくてはならないから、どんなことがあっても下の酒場へ降りていくようなことをさせてはいけないなどと、おためごかしを言っていたのです。


☆彼女は昔の友人を送り、記憶を取り戻せるようにし、その上先祖の男に捕らえられていると訴え、ペーピをそそのかしたのです。間もなく到着するからと知らせて、クラムには秘密を洩らさないように誓約させ、クラムは、小舟(災難)で酒場(死の入口付近)へは降りて行くことはないだろう、クラムは大事にしなければならないのだから。