『城』3542。これは、 まったく無意味なことでした。クラムが降りてこようとおもっているのなら、勝手に降りてくることでしょう。しかし、降りてくる意志がなければ、わたしが壁のくぼみのなかで息ぐるしいほど胸をはずませてみたところで、さそいだすわけにはいかないでしょう。☆これは全く無意味なことでした。クラムが来ようとしているのなら来るでしょうし、その意思がなければ、壁のくぼみで動悸が激しくなるほど息をひそめていても、おびき出すことはできません。