春の航わが紅唇を怖ぢにけり
春、船で水上を渉るのは、何かあったらと思うと生きた心地がしない、春の水はまだあまりにも冷たいはずだから。
春の航はシュン・コウと読んで、悛、交。
わが紅唇(我紅唇)はガ・ク・シンと読んで、俄、苦、震。
怖ぢにけりはフと読んで、腑。
☆悛(過ちを正す)交(交際)の俄(にわかな)苦しみ、震(ふるえおののく)腑(心の中)である。
春の航はシュン・コウと読んで、俊、巧。
わが紅唇(我紅唇)はガ・ク・シンと読んで、画・苦・新。
怖ぢにけりはフと読んで、風。
☆俊(優れている人)の巧みに描く句は、新しい風(趣・傾向)がある。