人間嫌いたち…描かれているのはカーテン(遮蔽)の片側の林立である。完全な遮蔽はなく隙間は十分通り抜けられる間隔を保っている。これは擬人化されたカーテンなのだろうか、あるいは全体が『人間嫌いたち』の醸す雰囲気(主張)なのだろうか。

 開閉のためのカーテンは柔らかい素材が基本であるにもかかわらず、林立する光景から推して硬質に見える。
 彩色はすべて同じ濃緑色であるが、整列ではなくランダムである。しかし、法則でもあるかのように等間隔に見える間隔を開けている。(濃緑色は樹に例えれば晩夏、人生の年代を示唆しているかもしれない)

 これら仲間意識と矛盾の混合、寄り添うことなく同じ色(気持ち)で孤立を由とする。同じ色というのは、単に人間という本質においてだけなのだろうか。
 共通した条件を持ちながら、決して党派を造らず、わが道を行く強い信念は、より高く、より遠くまでの振幅を持ち貫く高潔がある。


 写真は『マグリット』展・図録より