『城』3522。それでも 、どのお客さまともふた言うか三言ぐらいはむだ口をかわすことができました。この点は、フリーダとちがっていました。フリーダときたら、自分のからだはもっぱらクラムのためにあけてあるのだと言わんばかりで、クラム以外の男が声をかけたり、そばへ近よろうとしようものなら、これをクラムにたいする侮辱だと見なすしまつでした。☆それでもフリーダとはちがって、すこしは言葉を交わしました。フリーダはクラムのために空けてあるのだと話し他のものとの接近は、クラムを傷つけることだと考えたのです。