ねんねこから片手出てゐる冬霞

 ねんねこ…赤子を負ぶった上に羽織る綿入れ半纏であり、冬の寒い日、赤子をすっぽり包む防寒着である。
 ところが、その赤子の手が片方出ている。冬霞、霞が出るほどに暖かい冬の日の光景・写生である。

 片手はヘン・シュ・スイと読んで、変、趣。
 出てゐる(出居)はスイ・キョと読んで、推、挙。
 冬霞はトウ・カと読んで、統、果。
☆変(移りかわる)趣(ねらい)を推しはかる。
 挙(くわだて)を統(一筋にまとめる)果(結果)がある。

 片手はヘン・シュと読んで、偏、取。
 出てゐる(出居)はスイ・キョと読んで、遂、拠。
 冬霞はトウ・カと読んで、問う、歌。
☆遍(もれなく)取(手にとり)遂(やりとげる)。
 拠(より所)を問う歌である。