白馬の四肢の静脈露犇と

 白馬の四肢の静脈がひしめくのが露見したという句であるが、『飯島春子の百句』(奥坂まや・著)を何気なく読んでいて、ここに至ってようやく気付かされたのである。

 吐く目(ねらい)は、詞(言葉)で諮(図っている)。
 省(注意して見ると)三役(三訳)露(現れる)。
 翻(形を変えて作り変えること)である。

《三訳》、表面上(中心)の談、そして他にも二つの訳があるということに。
 1から57までを読み直し、それを実感したけれど、驚くべき深さである。
 全体読み手を煙に巻くような妖しさがあり、この難問に改めて凄い人だと感じ入っている。

 ちなみにわたしが一番好きな句は
《橡の花きつと最後の夕日さす》飯島春子の一貫した考え、人は皆平等だという信念、優しさに心打たれます。
 これからはゆっくり、上等なお菓子を頂く気持ちで味わいながら読んで行くつもり。上等すぎて天上の食べ物という感じです。