荒梅雨の尸焼く音憚らず

 先ほどまで生きていた人の身体が無機に帰していくという、驚愕すべき畏怖の念。
 尸を焼く音は、心的な鼓動と共鳴し更なる轟音と化す。荒梅雨は雷をも孕んでいるかもしれない。客観視した哀しみの凄味がある。

 荒梅雨はコウ・バイ・ウと読んで、構、倍、迂。
 尸焼く音はシ・ショウ・インと読んで、試、照、韻。
 憚らずはタンと読んで、探。
☆構(仕掛け)を倍(同じものを二度にして)迂(遠回り)を試みる。
 照(てらし合わせ)韻(音の響き)をさがす。

 荒梅雨はコウ・バイ・ウと読んで、恒、媒、有。
 尸焼く音はシ・ショウ・インと読んで、詞、衝、隠。
 憚らずはタンと読んで、譚。
☆恒(つね)に媒(仲立ち)が有る。
 詞(ことば)は衝(重要)である。
 陰(隠れた)譚(物語)がある。