『色彩の変化』

 色彩、つまり、目に見えるもの、目で認識することにおける変化である。
 枕は睡眠を暗示し、意識下の真実という精神の深淵、現実には触れ得ない世界を告白している。
 歪んだフレームは観念の否定に抵触し、中に描かれた左は天空あるいは魂の化身(不確定なもの)をさし、右は漆黒の時空(未開)である。
 バックの黒と白の模様はどこまでも連鎖する時間を暗示している。

『色彩の変化』とタイトルしながらモノクロ以外は唯一空らしきブルーがあるだけという構成である。しかもそれぞれが所在ない感じ、つまり所定に位置というものを持たずどこか違和感があり重力も働かない世界である。影があるので距離間が分かるが基準が定かでないので明確に焦点を絞り切れない。

『色彩の変化』は物理界を否定した精神界のみの時空への言及である。