むつつりと春田の畦に倒けにけり

 春になると現れる田んぼは、水が入った湿地である。この湿地には水を運ぶための堰や用水路の手入れ、運んできた水をためる畦塗りなどの作業が必至である。田植えなどの晴れがましい作業の前の下準備は、相当な労力を強いられ重労働であるに違いない。しかも孤独な作業は口を利く相手もなく進められるから、どうしても(むつつり)という表情である。疲労困憊、不覚にも石にでもつまずいた一瞬の景である。

 春田はシュン・デンと読んで、悛、伝。
 畦はケイと読んで、閨。
 倒けにけりはトウと読んで、訪う。
☆悛(過ちを正す)と伝え、閨(婦人の部屋)を訪う。

 春田はシュン・デンと読んで、瞬、電。
 畦はケイと読んで、携。
 倒けにけりはトウと読んで、等。
☆瞬(まばたきする間)の電(稲妻)、携(手を取る)等(仲間)がいる。