目張鮨割つてわれらが国見かな

 目張鮨を割ってみると、高菜の漬物の葉が黒く輪郭を示している。この囲まれた領域こそ、わたし達の「国見」である。

 目張鮨はモク・チョウ・シと読んで、黙、帳、詞。
 割つてはカツと読んで、滑。
 われら(我)はガと読んで、賀。
 国見はコク・ケンと読んで、刻、験。
☆黙って帳(ノート)に詞(ことば)の滑(よどみなく言葉が出ておかしいこと)を俄(急いで)刻み、現す。

 目張鮨はボク・チョウ・キと読んで、朴、寵、姫。
 割つてはカツと読んで、闊。
 われら(我)はガと読んで、雅。
 国見はコク・ゲンと読んで、古句、現。
☆朴(すなお)で寵(特別に可愛がられている)姫は、闊(心が広く)雅(みやび)であると、古句に現れている。