蛍とび疑ひぶかき親の箸

 蛍、胸に灯る火、恋の芽生え。
 わが娘に(想い)があるようだ・・・突いて問いただすこともできない親。
 疑い深いのは親の常。
 娘の顔を正視できずに、箸を意味なく動かしている。(下から探りを入れている)

 そんな親を俯瞰している娘。
 親子の微妙な心理の交錯。卓、テーブルをはさんでの対峙。凝縮された密度の濃い空気である。