樹のそばの現世や鶴の胸うごき

 樹の茂りは冥府と分ける境界かもしれない。そんな危うい神秘の場所で鶴の胸の羽が動くのを見た。 

 樹はキと読んで鬼、死者の魂。
 鶴はカクと読んで、覚(さとり)。
 胸はキョウと読んで、経。

 死者の魂・気(気配)を近くに感じるときには、覚(さとり)の経(不変の道理)に心が動かされていく。