ハゲタカ…ハゲワシ、死肉を主に餌とする類である。
 鳥葬というのを聞いたことがあるが、『ハゲタカの公園』とは、死んだ人間などを啄む冷酷かつ残忍なエリアの想定である。

 こんな怖ろしい場所に死者は一人で行くのだろうか・・・ハゲタカの餌になるなど、考えたくない。きっとハゲタカの餌にならないような生物として復活、蘇って欲しい。
 樹木、これなら安全である、しかしそれでも恐怖のエリアから守る防御としての囲いをつけよう。(隠した物語は亡母に対する思いである)

 黒くて殺伐とした淋しい風景、照らす光も現世のものとは異なるに違いない。一人寂しく冥界に向かう母への思いは「守り通すのだ」という息子としての一途な思いに貫かれている。
 母を亡くした息子の秘かな心象風景である。


 写真は『マグリット展』図録より