旅客機閉す秋風のアラブ服が最後

 旅客機、恐らくいろいろな人、各国の顔ぶれがあるに違いない。
 秋風に「しゅうふう」とルビを振ったらしい。多分、宗風(各宗派の風習)を暗示したものと思われる。その風習であるアラブ服の白が最後だったというのである。

 白・・・太陽光線を全部反射した時の色である。汚れなく明らかであり、ありのままであり、罪なき人の色である。
 太陽光のすべての波長の光を一様に反射することによって感ぜられる色である白。

 各国の乗客、各宗派が一つの空間(旅客機)に乗り合わせている。ドアが閉められ機上の人となる彼らは最後の乗客であるアラブ服の白によって和合の旅人になるに違いない、という感想。