落ちる水。海ではなく、落ちる水とした理由。水の三態、常に水は地球を巡回しているが、落ちる水としたことで、動きが生じる。
 AからBへ移行する・・・すなわち《時間》である。

 照明用ガス。太陽ではなく、照明用とした理由。照明は空気中を通過する光である。・・・すなわち空中、《空間》である。

 人類が存在しうる源、どこからが人類なのか。女が手に持つガス燈は人類の叡智である。火の発見が他の動物とは決定的に異なる所以であるが、明らかな時代測定には至らない。

 しかし「与えられたとせよ」、与えられたとしか考えられない『時間と空間』を、大前提とするしかないではないか。
 デュシャンは《生命の起源》の景色を(覗き穴)を基点に仮想し、疑似空間を作ったのである。

 時空を超える。
 この作品は、除き穴という極小の視点からそれを脳裏に焼き付けることで体感ではなく感覚の作用で構成し得ると考えたのだと思う。