高岳の絶頂は噴火口から吐き出す水蒸気が凝て白くなっていたがその外は満山ほとんど雪を見ないで、ただ枯草白く風にそよぎ、焼土の或は赤き或は黒きが旧噴火口の名残を彼処此処に止めて断崕をなし、その荒涼たる、光景は、筆も口も叶わない、これを描くのは先ず君の領分だと思う。
☆考えを楽しみ、舌(言葉)で調える。
粉(細かく砕き)加(その上重ねた)講(話)を図ることを遂(やりとげる)。
推しはかる浄(けがれのない)鬼(死者の魂)は偽(本物ではない)と吐く。
我意は瞞(実情を隠す)。
算(見当をつけると)説(話)が現れる。
故に双(二つ)を吐く。
普く章(文章)の途(みちすじ)は惑(正常な判断が出来ずに迷う)。
釈(意味を明らかにする)惑(迷い)であると告げる。
求めるものは粉(入り乱れた)仮の考えの冥(死後の世界)である。
秘(人に見せないように隠した)諸(もろもろ)の死の談(話)である。
我意の考えは両(二つ)の講(話)を掲げている。
必ず考えは教(神仏のおしえ)を描いている。
千(多く)を訓(諭す)霊(死者の魂)を聞く詞(言葉)がある。