Kは、自分の罪を正確に理解することが大事だとおもったので、亭主が彼に腕をかけて、この騒ぎのなかから連れだそうとしたことにあっさり同意した。騒ぎは、いよいよ大きくなるばかりであった。というのは、三人が通りすぎたあとはーKは、亭主が、さらに反対側からはお内儀もしきりになにやら言ってきかせるので、ふりむきはしなかったがー
☆Kは、自身の罪を正確に理解し、それとともに先祖のそれをも理解し大勢の人たちの方へ向かった。主人は彼の腕を取りここから立ち去らせようとした。騒音はいつまでも続きなお高まるのだった。主人と他のところにいた女主人は説得したが、Kは全く振り向かなかった。